崇高にして最高のエンターテイエメント

 ニホンでは小学校、中学校の野球クラブは実際行う子供よりも親(や一般大人市民+野次馬)のほうが多いのは常。

 くだらないと思うでしょうが、10分観戦すると感染しますヨ(一応ダジャレ)本当に。

 最後まで見てしまいますヨ。これからどんな展開になるのかって。深夜で結果だけ知って、早く寝たいけど、なかなかわからない次の場面と同じ。夏の高校野球のように手に汗は握りませんが、ビール片手の観戦はくだらなくなってきたプロ野球(ホントにプロ?)よりひきつけられます(ハイ、絶対!)。

 出場している子供、出場できない子供、あせっている監督、ボランティアの審判。必要以上に子供に期待する親、そして閑散としたグラウンド(グラウンド以外は静けさ)。どれをとっても「ヒトのイトナミ」を見せてくれます。

 下位打線の子供がヒットなど打つと、親類と思われるヒトヒトがわれんばかりに声援をおくります。

 遠出デ見ている者は苦笑しながらも、先のバティングの評価は怠りません。たとえそれがマグレであってもなにかしらの何かがあってのことだと解釈します。

 「アレはねー、やっぱりピッチャーの○○くんが下位だからと気を抜いたんだよ」

 「チガーウ。皆、見てなかったけど、試合前の彼のトスバッティングは正確だったんだよ。オレはちゃんと見ていたよ。で、やるな、と思っていたんだよ」

 「君たち知らなかったかもしれないけどね。彼のオヤジはずっと野球のスパルタ訓練やってたんだよ。…ヤッパリねー」

 「今日は七夕に近いから7.8がくると思ったんだよ、やっぱりなー」
 「てめーっ競馬といっしょにすんな」

 …などなど

 絶対、22人も使ってボールがヒトツの貧しい(金銭面ではない)すぽーつではなくて、「道」の野球、それもまだ完成されていませんが、見ているヒト、やっているヒト、指示をしているヒト、野次馬、みんな全力で作り上げる「野球」、これこそエンターテイエメントです。

 ぜひ、土日の小・中学校のグラウンドへ行ってください。映画1本分のドラマ以上のものが見れます。保証します。

え!!サッカーの試合、やってた??ニホンも落ちぶれたものです。