2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

暗記は悪か

上のタイトルを見ただけで、普通の母語話者は この人は「悪ではない」ことを言おうとしていることが わかります。 語学教師は学習者に暗記しろと言いにくいんですよね。 なんか仕事を放棄しているようで。でも、時には声を高らかに 「暗記は大切なのだ。エヘ…

一文でできない文

日本語教育の中で初級で出てくる文型(文法形式の雛形)も 実のところ、そう簡単には一般化できないこともあります。 ①田中さんを案内する。 ②京都に案内する。 ③*田中さんを京都を案内する。 上の例文③は「二重ヲ格制限」でできない。 ④#田中さんを京都に案…

BESTなものが生き残れる保障はない

少人数で規格性がある。これが日本のいいところでしょう。 当然政治然り生かせてもないし、 逆に弱みまでになりさがってますが、 起こってみたところでやっぱりそれ相応かなあと 思わずにはいられない。他にいないし。 で、大きいだけが頼りのところに弱みを…

使役形と「心配」

日本語教育では使役文を他動詞と自動詞とに分けて教えられます。 他動詞文の使役文は下の②のようになります。 ①子どもが病院へ行く。 子ども⇒ ②父は子供を病院へ行かせる。父→子ども⇒ 父というパワーで動く(行く)子どもは「が>を」に代わります。 一方、…

「まで」「までに」

「まで」「までに」は持続と限界の違いと説明されています。 まあ、それで大体納得がいくのですが、動詞との関係で 学生がちょっとつまづくかもと思うことがあります。 A 3時まで/までに寝ます B ??3時まで/3時までに起きます Aでは、「寝ます」は持続…

ほんのしょうかい2

言語系、言語教育系ばかり読んでいて、 頭が固まっちゃうんじゃないかと思い 読んだのがこれ。 『共感の時代』(紀伊国屋書店) 著:フランス・ドゥ・ヴァール この人はサルの研究者ですが、 心理学的なことと社会学的なことを中心に研究しています。 サルっ…