四(よん、シ)

何日か前に、住民還元企画で、日本文化、日本語を教えようということで、
私は簡単な日本語の挨拶と数を教えたんです。

それで、数は7まで教えるとしたんです。4は「shi」、7は「nana」 と教えました。
理由はタイ語の4は「si」であることと7の「shichi」はタイ人には発音しにくいというのが
あったからです。

何年も日本語を教えていて、そのとき初めて気づいたことがありました。

数え上げのときは、1→2→3→4(よん、シ)どちらでもいいんですが、
数え下げのときは、7→6→5→4(よん、❓シ)なんです。「シ」が
非常に使いにくいんです。

あれ、これ、どっかで読んだような…

「数詞「三」と「四」について」田端敏幸 『看護の言語学』(2010)を読み返してみると
「はじめに」に読みにくいと言ってました。いい加減に読んでたんですねえ、反省。

この論文の内容は、四は「よ」で「N」が漢語系列のために類推で挿入されたそうです。
面白い内容なので読んでみてください。例えば、3,4どちらも「san」「yon」なのに、
助数詞がつくと3本「sanBon」なのに4本「yonHon」なるのかを説明しています。

まあ、これにはなぜ数え下げに「シ」は使いにくいのか書いていませんでしたけど…
いやあ、言葉って本当に面白いですね(水曜ロードショー)。