『RUPIN the Third実写版』Ⅰ

 今回は夏休みにちなみ映画のことについてふれてみよう(あまり関係ないか).最近ハリウッドでは『リング』『Shall we dance?』など日本の映画のリメイク版が公開されている.
 
 しかしながらマンガやアニメがリメイクされることはないようだ。かつて『ゴルゴ13』の実写版の噂がながれた。主人公デューク東郷を高倉健が演じ、監督にタランティーノを配するというものであったがその後 たち切れになったようだ。
 それにしてもデューク東郷に高倉健はどうであろうか.適任のようで違和感を感じる.デュークも高倉健も感情を面にあらわさないが、健さんの場合感情をおし殺しているといえ非情ともいえるスナイパーには合わない.それに歳なのでデュークの速い動きにもついていけないだろう.実現しなくて本当によかった.

 そこで提案したいのは『ルパン掘戮亮村免任任△襦デ枳鬚魯襯僖鵑タランティーノが演じる.彼は映画監督でありながら役者でもある。ちょっと軽薄そうで、女性に甘く、頭の回転がはやいところがぴったりである.ダメなイタリア男の顔つきも似ているし身体のセンもいい線いっている.反対する者はいないだろう.
 
 次に次元大介ジャン・レノだ.『レオン』では一匹狼でありながら少女にある悲しさ、寂しさ、強さ(日本の映画にありがちな「健気さ」などではない)に触れ、自分の中にあるそれと同じであることを感じ、少女を守るジャン・レノ(書評の書き方になっている).
 次元大介も一匹狼でありながらルパンに惹かれ行動をともにしている.彼にとって盗品の金儲けは二の次で、ルパンと行動を共にすることが目的となっている.そんな心に陰がある次元役にはジャン・レノ以外考えられないだろう.ちなみに『おかしなおかしな訪問者』の彼は忘れてください。

 五右衛門は渡辺健がいいであろう.『ラストサムライ』で地方武士を率いる領主としてトム・クルーズとともに戦う彼は五右衛門とルパンの関係とシンクロする。.ソニー千葉千葉真一)もいいのではないかと思われるが感情が面に出てしまうので五右衛門には合わない.言わずともショーコスギは忍者(ニンニン)であるので武士ではない。斬鉄剣を持った渡辺健に「またつまらぬものを斬ってしまった」と言わせてみたいものだ.

 紙幅がないので銭形警部、峰富士子、映画監督の候補は次回とする.誰が配役されるか、気になって眠れない.見逃すことなかれ. 
           乞うご期待!