『RUPIN the third実写版』2

 続けて実写版の配役を述べる。
 峰富士子はマドンナが適格だと思われる。マドンナは富士子が持っているカリスマ性、野望性、ナルシスト性全て兼ね備えている。ルパン役のタランティーノとマドンナのカラミ(ベッド上ではなく)は最高であろう。彼女を推薦する一番の理由はマドンナに対して日本女性の「富士子」という名前が与えられる妙である。タランティーノが「Fuji---ko(最後の 「o」は円唇)ちゃ~ん」とやたらと後ろから第二モーラを伸ばす非日本人の発音でマドンナに語り、マドンナが「Rupa~aan」と違う意味で第二モーラを伸ばす、このやりとり。是非見てみたいものだ。

 銭形警部はトム・ハンクスが一番であろう。『catch me,If you can』の彼は銭形にシンクロするだろう。上記映画はトム・ハンクスがレオナルド・デカプリオ(熊ではない)を追いかけるストーリーだ。トムはデカプリオを理解することにより逮捕することができたが、銭形の場合は逆にルパンが銭形を理解していると考えた方がよい。だから逮捕できないとも考えられる。
 マンガ的(映画的)に銭形の存在はルパンにとって無くてはならないキャスト(全体としての機能の一部)である。それ以上にルパン本人は銭形を完全に信頼しきれる存在となっている(ありえないが、もしルパンが死ぬとしたら銭形の銃弾であるだろう)。

 監督はどうであろうか。気持ちとしては日本人監督(北野たけし?)にしてもらいたいが映画のパワーが落ちるのではないかとも危惧される。ここは『チャイニーズ・ゴーストストーリー』のツイ・ハークに任せたい。CGを使わない特殊撮影の王道を切り開いた彼にフィルムの中をタランティーノジャン・レノ、特に渡辺健を飛びまわさせてほしい。

 最後に映画の内容である。やはり『カリオストロの城』だろう。西洋風の城にはなぜか忍者がウヨウヨ。そして城内には仕掛けがアチコチ。
 カリオストロ伯爵はジャック・ニコルソン。異論はないだろう。
 クラリスは新人公募にしたい。中国人か韓国人がよい。白人もよいが清楚さが欲しいので東洋人とした。
 
 以上、かなり偏見のある配役指定ではあるが、大筋はmake senseだと自負している。配役関係については受けつけるが、本論そのものの批判はナシよ。