Think Global,Act Local

 南米・アンデス地方の先住民に伝わる話である。

 森が燃えているとき、ハチドリだけがくちばしで水のしずくを一滴ずつ運んで火の上に落としていた。

 そんなことして何になる と笑う動物たちにハチドリが言う。

 私は、私にできることをしているだけ

 大儀の知らない者は不幸ではない。ただ大儀がわかる者を不幸にしているだけだ。

 日本ではへん曲がった個人主義が今ではすっかり定着してしまった。神、天皇、地球、環境の意味がわからない。だから目に見える「愛」を歌ってしまう。

 愛は独りよがりの延長である。子どもにわかりやすいからといって大人になってまで使い続けることは疑問だ。

 ハチドリの逸話はディズニー映画とは全く違う。羊と狼の話は愛で片付けられる。子どもにはそれで十分である。

 ハチドリの逸話には意志があり大儀がある。レベルが違う。

 しかしながら、大儀は難しい。何が大儀か考えると個人レベルの枠に落ちてしまう。

 思想はGlobalにしなければならない。でも行動はハチドリのようにLocalでよい。