ここ数年、会話の授業の中で2級の聴解をやってます。
聴解は大きく2つに分けられていて、半分が絵を見ながら、
もうひとつは会話のみです。いずれも4択です。
当然、親しい間の会話もあるんですが、ひっかかるのはそこなんです。
「ている」が「てる」に、「ておく」が「とく」に、「ていく」が「てく」などの
省略はわかるんです。
でも、「てしまう」が「ちゃう」「でしまう」が「じゃう」
という言い方は関東の方しか使わないのになあ…と思うんです。
それだけではなく、敬語や「くない?」などの言い方もです。
,海Δい省略などは中級以降でやるんですが、それが全国共通の話し方だと
考える学習者も出てくるのじゃ、または、出ているのじゃないでしょうか。
そういう学習者が関西などに行き、関東風の言い方で
関西の人と商談なんかしているとマイナスになりはしないでしょうか。
関東の方言だけを採用する意図はちゃんとあるのでしょうか。
どうして会話に出てくる人がすべて東京(一極)を中心として
話し方をせにゃあならんのですか。
どうしてもっとゆるやかな発話のバラエティを無視しているのでしょうか。
なぜ「いらっしゃいますか」が「行かれますか」より価値が高いのでしょうか。
私にはわかりません。