あげもらいのダイクシス

 AはBにCをあげる/もらう/くれる
 
どうして3つもあるんだろう。2つでいいのにと思うこのごろです。
 
Bが一人称(私)がくれば 「あげる」「もらう」がつかえません。
 
①Aさんは僕に本を *あげる/*もらう
 
厄介ですね。でも、引用文だと「くれる」がだめになります。
 
②Aさんは僕に本を*くれた/*あげたと言った。
 
ますます厄介ですね。「と思う」はどうでしょう。
 
③Aさんは僕に本をくれる/*あげると思う。
 
今度は「あげる」がだめです。頭がこんがらがってきますね。
例文②の「僕」は偽の一人称でしょうか。それとも代理の一人称?
 
そもそも人称は代理だからなあ。Bに私がくると必然的に「くれる」がつくという
ことはないとなり、チョムスキーの変形生成文法を持ち出さなければなりません。