PPPの批判から始まります。PPPというのは
presentation(導入/提示)→ practice(練習/ドリル)→ production(応用/表出)の
順でやる方法のことです。
ほとんどのテキストが文型積み上げ式で構成されているので、
効率のいい教え方なのでしょう。
そうじゃなくて、タスクをさせて実際のやり取りをするのが一番だと言っているようです。
例えば、インフォメーションギャップ(長いなあ)とか、ジグソーとか…
それだけで、語学が上手になるとは言っていないですが、言っているようです。
でも、授業で多用すると語学が伸びるというよりも、早く、そして、楽に終わらせる
能力が付く学習者を増やすような気がします。タスク・ベースは言葉よりも
課題の処理を優先しているようですから。
また、評価でルーブリックを使えばよいと言っています。
ルーブリックとは「〇〇ができる」という基準で構成されたものですが、
例えば、「簡単なあいさつができる」というものがあったとしたら、
簡単って? 誰に? どうして? 発音は?など分からないので、ルーブリックの
ルーブリックを作らなければなりません。結局、今まで通りの会話評価表と
同じになってしまいませんか?
書いてあることはいいんですが、なぜか読んでいくうちに反論したくなる本です。
なんでだろうなあ…。