「愛しない」っておかしいですよね?おっと、前回の続きですね。
やはり「愛さない」でしょう。となると終止形は「愛する」ではなく「愛す」になります。
でも、「春を愛する人は心清き人~~♪」では「愛する」使っていますよ。辞書でも「愛す」を見ると「愛する」を見よ、となっています。
学生に聞いても、なぜか「愛しない」は変に聞こえると言います。母語話者じゃなくてもおかしく聞こえるようです。中間言語の体系に「愛しない」が入っていない模様です。
まあ、「愛す」は「アイス」で冷たい感じがしないでもないでもないですが…「愛する」のほうがしっくりくるようです。
「愛す」「愛さない」「愛した」「愛さなかった」「愛せる」(五段)
「愛する」「?愛しない」「愛した」「?愛しなかった」「*愛できる」(サ変)
ところが、上をみると「愛す」のほうが順当のようだし。
googleなんかで「愛しない」を検索するとそれなりの数が出てくると思います。興味のある方はどうぞ。
実は、この反対のことで学生が間違えやすい動詞があるんです。それは五段動詞「話す」です。学生は「*話する」とサ変と同じように考えることが多いです。こっちの方が中間言語体系に入っているのでしょう。