「白い」と「白」は同じか?

 日本語教育でおなじみの「イ形容詞」と「名詞」の違いです。
 
一般的な日本語のテキストでは色は、
「赤い」「白い」「青い」「黒い」「黄色い」そして「茶色い」
(某テキストでは「茶色」が名詞で出てきます。その意図を探しましたが、
さっぱりです。もう決して出版して欲しくないです)
が出てくるかと思います。
 
で、本題に入ります。 「白の本」「白い本」の違いは
ないように思います。
 
 でも、色を2つにあわせると…
 
 パンダは白と黒の動物です。
*パンダは白くて黒い動物です。
 
「白と黒」は並立できますが、「白くて黒い」は並立できません。
これは、接続(て)の問題ではない限り、「白い」「白」の違いと
なります。
 
また、「白黒のシャツ」は灰色のシャツではないというのも分かります。
 
「白」という色名詞(「しきめいし」と呼ぼう)はその範囲もふくんでいることに
なるのでしょうか。学部生の卒業論文になりそうですね。