前回の続きですが、
そうやって、太郎は四郎を連れ立って旅立つわけです。
東南アジアに着いた二人はお姫様に歓待を受けるんですが、
このお姫様は誰か?実は東南アジアにいる華僑の娘なんです。
まあ、こちらに渡って成功した華僑なんでしょうね。
お姫様の特徴である白い女性は中華大陸の人の白さだったんですね。
で、太郎、四郎はその娘たちと結婚。それで万事めでたし…
というところなんですが。そこで大事件がおこる。四郎が病かなにかで死んでしまうんです。
太郎は嘆き悲しむ。四郎の遺留品を見ては泣く。それから、鬱(うつ)状態の繰り返し。
心配した華僑奥さんは太郎のことを思い、四郎の遺留品を隠してしまう。
それで、もう捨ててしまったと太郎に言う。太郎はそれを信じない。
唯一ありそうなところは玉の手箱の中。しかし、娘が言うにはこれは家宝で決して開けてはならないことになっていると。
そこで思い出して欲しいのが「うらしまたろう」を反対から読むと「うろたましろう」。
「うろ」は「空(から)」の意味。「たま」は「玉手箱」の意味。
つまり、空の玉手箱の中にある四郎、となる。
つづきは次回なり~。