※新人インタビューアーが香具師暦20年以上という男にインタビューしている。
ｲﾝﾀﾋﾞｭｰｱｰ（I）：えー、それでは、お聞きします。
香具師（Y）：おう。
I ：この世界に入ってどのぐらいになりますか？
Y：19年だな。
I：20年以上じゃあ…
Y：おう。だから19年だろ。
I：以上は…
Y：いいんだよ。こめけーことは。ったく、トーシローはよ。
I：トーシ…
Ｙ：トーシローだよ。
I ：何ですか、それ？
Y：何も知らねーヤツのことだよ。
I ：なぜトーシローというんですか。英語？
Y：ちがうよー。あー、何も知らねーヤツはいろいろしりたいだろ。
おめーみてーによ。で、１つだけじゃなく、もっとしりたい、１０しろう、だから、
トーシローだよ。
I ：素人の反転した言葉かと思いました。
Y：えっ？あっ、あーあーあー、そういうこと言うヤツもいるな。
いちいちうるせーんだよ。ったく。
I ：すみません…。で、お仕事のほうはどうですか。
Y：そうねー、なかなかこれがまったくねー。
I ：はっ。はい。えっとー、あまりよくないと？
Y：まあまあだな。
I ：ええっ。そうですか。
Y：おめー何、言いてーんだよ。
I：すみません。
Y：すみませんすみませんって、あやまってゆるされるなら、マッポいらないんだよ。
Y：またかよ。あれだー。あれ。なー、わかんだろ。あいつらよー、仕事もしねーで、
柔道ばっかりやってんだよ。
でよ、組のもんといざこざがあったときゃー、柔道でよ、マッポー強いんだよ。
I ：だじゃれですか…。ポリスの反転した言葉かと思いました。
Y：お・ま・えはバカか。「ポー」はポリスかもしんえーけど、「マッ」はどうすんだよ。
I ：ああ、そうですね。あ！「ポリスマン」の「マン」じゃないですか。
Y：そういうこと言うやつもいるな。
～以下省略～
