著者は清水氏。知らず知らずにこの人の書いたのをいくつか持っていました。
これは読みやすくて、サッと読んでしましました。
内容は、
コミュニケーションに必要なものは「構造の知識」だけではなく、「運用の知識」も
必要だそうです。授業ではどうしても「構造の知識」に偏りがちになってしまいます。
「運用の知識」が足りないと語用論的な失敗を起こします。それは、学習者が流暢
であればあるほど損失をこうむる失敗になります。
後半はロールプレイのことが書いてあります。1つだけ気になったのは、状況の
設定を細かく指定するのはいいのですが、ロールカードがあまりにも記述が多す
ぎることです。、カードを片手に持ち、状況を確認しながら、途中止まって、考え
て、また初めて、少し戻って…とプレイをしている学習者が目に浮かびました。どこ
まで指定して、どこまでオープンにするか難しいですね。