『アクティブラーニング型授業としての反転授業』を読んで

『アクティブラーニング型授業としての反転授業』(理論編)(実践編) 2冊あります。

流れとして、理論編→実践編だろうからそうしました。

(理論編)  もっと詳しくアクティブラーニング、反転授業の考え方、経緯、定義を
知りたかったのですが、そんなのは他にもこれ関係の本が出ているので、
そっちへどうぞ…ということなのか、それとも、アクティブラーニング、反転授業と
いうものは既に多くの人から認知されているので細かく書く必要がないと思ったのか…
実践編とかぶっているところもあり、そっちに力点があったのでしょう。

(実践編) 17人分の反転授業のビフォー、アフター、なぜやってみようと思ったのかなどが
書かれていて、自分の授業をいいものにしたいという方たちの熱意を感じました。
期末試験などの成績がビフォー、アフターの表ではアフターの方がいいのですが、
私の同僚の意見では、①やり方が違う(反転とそうではない授業) ②学生が違うという
2点でこの比較は意味がないのだそうです。 
私には単純にアフターの方、つまり反転授業の方がよかったのだと理解していますが。

やはりと思ったのは、学生へのアンケートの結果、学生は予習先行授業(反転授業)の
予習に対して、(特に副専攻、選択科目で)抵抗、めんどくささを感じると答えていたこと
です。最初のオリエンテーションでコスト対効果だけではなく、こっちの方が実は
楽(?)だと熱く語らなければならないと学生は納得しないということなのでしょう。