欲求

 人は何かに所属すると安心感があるようです。

 当大学でも学生たちは2年ぐらいになるとおそろいの特注のパーカーを来ます。デザインは自分たちで決めます。日本語科の2年生も注文したのが来るとさっそく着ていました。

 この暑いところでパーカーは…と思いますが、学生は主にバイクで行動しているので、パーカーの前を開けていれば風が入り結構イイみたいです。それにフードも付いているので日よけにもなります。

 しかし、何よりも自分が日本語科の学生だという心理学者マズローのいう所属の欲求が満たされたことになります。

 マズローの言うには、欲求には1生理的欲求 2安全の欲求 3所属と愛の欲求 4承認の欲求 5自己実現の欲求という5つの階層があり、下の階層が満たされないと上の欲求が起こらないということです。

 そうなると、学生は3の欲求が満たされているので、4承認の欲求に移っているということになります。承認の欲求とは初図苦しておるだけではなく、簡単に言ってそのグループの中心になることを望む欲求です。

 それが勉強につながればいいんですが、仲間意識のほうに目が移ってグループダイナミクスにはつながっていないような気がします。それよりも友だちの宿題を写したり、小テストで小さい声で教えてあげたりするマイナスの面があるようです。

 そのなるとわれわれ教師は2の安全の欲求が危うくなります。