『メンタル・コーパス』を読んで

 面白かったです。著者のジョン・テーラーは『認知文法のエッセンス』という本

も出していますが、これも認知文法の考えがよくわかりました。

帯にも書いてありますが、翻訳の人たちの翻訳に

「しなやかさがぴったり呼応している」という感じです。

 生成文法の考えを「うまくいくように手直しを過去半世紀に

わたってずっと行ってきた」にも関わらず、一向に母語話者の

直感から外れた統語の操作をいまだにやっています。

「メンタルコーパス」とは音、単語、コロケーション、構文、

それから、文脈をひっくるめてインプットされたモノを

記憶して、それを利用して、アウトプットすることができる

システム?です。重要なのはインプット頻度、構文が単語を頼り、

単語が構文を支えていること…いやー、素人の解説では

分からないでしょう。 読んでみてください。