シャドーイング本製作

 B:で、どうつくんだね?

 A:はい、それなんです。2つ考えられると思うんです。ひとつは会話系です。そしてもうひとつは語
   り系もしくは独話系です。

 B:ほうほう。もう少し詳しく。

 A:まずは会話系ですが、会話のダイアログをシャドーイングする方法です。

 B:おいおい、それじゃあ教科書にあるダイアログをそのままシャドーイングすればいい話じゃない
   かね。

 A:はい。ソコなんです、。ソコが落とし穴なんです。

 B:どこが落とし穴だと言うのかね。文型も整っているからいいシャドーイングの材料になるんじゃな
   いのかね。

 A:じつは私も何度もテキストのダイアログをシャドーイングとして使った体験があります。

 B:経験ではなく、体験…とな。

 A:はい。問題が2つあります。1つは会話ダイアログが速過ぎて学習者はついてこれないんです。い
  くつかの既知の名詞を言うので精一杯なんです。

 B:その解決法は簡単だー!会話を遅らせればいい。つまり遅い版とナチュラル版をつくればいい話
   だ。

 A:…まあ、そうなんですが…。しかーし、もうひとつが本当の問題なんです。

 B:気合が入っているなあ。

 A:もうひとつの問題はですね。テキストの会話はそのほとんどが男女の会話になっているのです。ま
   あ、男性、女性のどちっらの学習者にも対応させるためだと思われるのですが、そこが逆に穴とナ
   ッテオルノデス、ハイ。

 B:ほほう、穴…とな。

 A:そうなんです。

 B:で:その穴とは?

 A:長くなるので次回にしましょう。

 B:…またかい。