「はあ↑」

この「はあ↑」が嫌いだと言った韓国人女性日本語学習者がいます。
 
「この間、○○に行って、~~と言われて、はあ↑と思って」
 
日本語は言語に意味を乗っけて説明するよりも、感情のありようが現れた
現場の状況を言い表す言語だと、何言っているのかわからないような、それこそ
日本語のありようをメタとして表現しているような解説を見かけることがありますね(断定)。
 
「はあ↑」がその切り取り例であるのですが、日本人にも
(ここで使った「日本人にも」はコヒージョン)嫌いな人がいるのじゃないでしょうか。
 
この「はあ↑」を払憤(ふっぷん)と名づけました。
 
通常の「はあ」は情報を確実に取り込んでいないことを表示するマーカですが、
「はあ↑」の発話意図は「その情報は取り込むことができない」というマーカとなるようです。
砕いていうと「その情報は常識的に無理がある」とでも言いたいときに現れます。
 
使用時の注意として、聞き手もそのように感じるに違いないという世界知識の共有感が持ち、
ちょっと顔をゆがめながら、口を大きく開け、若干高めのトーンで発声しましょう。
そうすることにより嫌なヤツの仲間入りが果たせます。