今『フィードバック研究への招待』を読んでいます。
それで、アップテイクと言う言葉が出てきます。例えば、
学生:今日は暑いじゃないです。
教師:え?暑いじゃない…
学生:おう、暑くないです。←アップテイク
教師のフィードバックで学生が自己訂正することのようです。
これが「学習者が注意を払ったり理解したしるしと教師などは解釈しているが(p51)」
「じゃない」じゃなかったら、「くない」だろう、ぐらいの認識なのではないだろうか。
つまり、教師のフィードバックに何かが間違ってると認識してよくわからない否定形「じゃない」を
違うもの「くない」に変えただけなのではということです。
ミスをしたのをなかったように振舞いたいという意識がはたらいただけで、これが
正用に近づいたと言えないと思うんです。
目標言語をオンラインで使っている最中に言語形式と意味のマッピングを変更して、それを
長期記憶に収納するのは非常に難しいのではないかと。
それよりもFonFのように、一旦そこで会話を中断して、何がいけないかを考えさせるほうが
いいと思うんですが、どうでしょうか。